普段使っているパソコンには、バッテリーやACアダプター以外に
CMOS電池というコイン型の電池が搭載されています。
CMOS電池とは、パソコン内部にある大きさが100円玉くらいのコイン型のリチウム電池です。
CMOS電池の役割は、パソコンの電源がオフのときにもパソコンの設定・日付・時間の情報を保持することでCMOSバッテリーとも呼ばれています。
今回は、CMOS電池に寿命が来たらどうなるのか?CMOS電池を交換する方法は?CMOSをクリアする方法は?などご紹介します!
CMOS電池に寿命が存在する
電池には寿命が存在するため、CMOS電池もその例外ではありません。では、CMOS電池が寿命を迎えるとどうなるのでしょうか?
もしCMOS電池が寿命を迎えても、ある程度はパソコンを使用することはできます。
ただパソコンの電源を消したりコンセントを電源プラグから抜いたりすると、パソコンの設定情報が消えてしまいます。
これによって、パソコンがどのソフトから起動するか考えたまま動かなくなったり、パソコンの時刻表示がおかしくなったりという症状が出ます。
CMOS電池の交換が必要な際には、パソコン起動時に
「日時が設定されていません」(Time day not set)
「無効な設定情報です」(Invalid configuration information)
「バッテリーの電圧が低下しています」(Alert! System battery voltage is low)
といったメッセージが表示されたり、警告音が鳴ったりします。
交換時期を見逃さないようにするために、これらのサインを見逃さないようにしましょう。
コイン型電池の交換が必要かどうか確認するには、セットアップユーティリティで日付と時刻を再入力し、プログラムを終了してその情報を保存します。
コンピュータの電源を切り、コンセントから 2 ~ 3 時間外しておきます。
次に、コンピュータをコンセントに接続しなおし、電源を入れてDELLロゴ表示中にF2キーを連打し、セットアップユーティリティを起動します。
セットアップユーティリティに表示される日付と時刻が間違っている場合、バッテリーを交換します。
コイン型電池がなくてもコンピュータは動作しますが、電源をオフにしたり、
コンセントから電源プラグを抜いた場合、コンピュータの設定情報は消去されます。
この場合、セットアップユーティリティを起動し、設定オプションをリセットしてください。
新しいコイン型電池を取り付ける場合、正しく取り付けてください。破裂する場合があります。
コイン型電池は、同じタイプ、または製造元が推奨する同等タイプのコイン型電池と交換してください。
使用済みのコイン型電池は、製造元の指示に従って廃棄してください。
CMOS電池の交換はどうすればいいの?
CMOS電池はパソコン内部にあるため、交換するときはパソコンの分解が必要不可欠になります。
パソコンの分解と聞くと「素人でも簡単にできるのだろうか?」と
不安になる人もいるかもしれませんが、基本的には家電の電池を変えるのと
同じ要領で問題ありません。
ただし、注意すべきことがあります。
デスクトップパソコンであれば外装を外せばすぐにCMOS電池を見つけることができるかもしれませんが、
一体型やノートパソコンは内部の取出しが難しい箇所にCMOS電池が取り付けられていることが多いです。
もしそうであっても、パソコンの分解に自信のある人なら慎重に行えばCMOS電池を問題なく交換できるでしょう。
しかし、そうでない人はパソコンの修理業者に依頼して替えてもらったほうが無難です。依頼した場合、かかる料金はおよそ2,000円からになります。
まとめ
CMOS電池とは、BIOSセットアップの設定情報を記録するメモリの内容を保持し続けるための電池のことで、「バックアップバッテリー」「システム電池」とも呼ばれます。
そのメモリの内容を保持し続けるために、コンピュータの電源のON/OFFに関係なく、電力を供給する役割を果たしています。
利用環境によって異なりますが、一般的にこの電池の寿命は3年から5年くらいとされています。
電池が消耗すると、起動時にエラーが発生したり、時間設定が狂うなどの現象が発生します。
最後までお読みいただきありがとうございました。